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ピラミッティングという強力な投資戦略

ピラミッティングという投資手法は、僕が特にそれをどこかで学んだわけではなく、そういった表現も知らず、これまでの投資人生でごく自然に行っていました。

しかしそれは僕の株式投資の投資戦略の核となるような手法であり、そのパフォーマンスに絶大なプラスの影響を及ぼしてきました。

 

集中投資とピラミッティングと資金管理(ルールの厳守)という手法を掛け合わせると最強の投資戦略となり得ると考えています。

 

それを簡単に表現すると、最初に買った時点からその後株価が上昇しそして上昇トレンドに乗る過程で、最初の買い玉よりは少ない株数を追加買いしながら(平均買い単価が上昇しすぎないように)、その持ち株数を増やしていき、その後の株価上昇での利益をより大きくしていく手法です。

 

 

僕が株式投資で資産を大きく伸ばすのに大きな影響を与えた銘柄群もそういったピラミッティングという買い増しを行うことで、最初に買ったまま上がるのを待つ投資手法よりも圧倒的に大きな資産増を得ることが出来ました。

 

最初の買い玉(買値)から見るとテンバガーになったシノケングループもその上昇トレンドの中何度か買い増しを行うことでより大きな利益を得ることが出来ましたし、FPGやその他銘柄でもこの手法を行うことでひとつの勝ちから得るリターンをより大きなものにしてきました。


 

先日もヒトコムに関してこのピラミッティングについて言及しましたが、昨日、業績の上方修正からストップ高となったケイアイスター不動産もそのピラミッティングという買い増しの効果が大きく発揮されている銘柄です。

 

ケイアイ

 

昨年5月、コロナ渦の中での素晴らしい決算を発表し、株価は大きく上がりましたが、それでも十分にまだ割安であると判断しまず①10000株ほど買い付けます。

 

そしてその後も株価の推移は堅調であり、最初の買い玉の含み益もある程度増え、ファンダ的にも下げを待っていたら買い増せないと判断し②4000株を追加。

その後も株価は順調に上昇し3000円手前を一旦の天井としその後はヨコヨコやや軟調な株価推移となります。

 

しかしファンダメンタルズ的にまだ期待が持てる水準と判断しており、上昇トレンドは崩れていない。予想通り良い決算が継続するならここで買い増しすることでより大きな資産増加を狙うことが出来るという判断から、株価ヨコヨコのボックスの底あたりで3回③④⑤1000株ずつ追加しました。

 

つまり、10000株 → 4000株 → 3000株(1000株×3)といった形で上昇トレンドのチャートでタイミングを見ながらピラミッティング的な買い増しを行ってきました。

 

その成果があって、今回の業績の上方修正からの株価急騰の恩恵をより大きなものにすることが出来ました。

 

keiai.png

 

つまり、これはいけると自信があるような銘柄には、その株価が急騰しても下がるのを待つのではなく、そのまま上がるのをただ待つのでもなく、さらに買い増しする投資戦略です。

今回のヒトコムの決算後もそうですが、まだ将来の業績を織り込んでいない株価だと判断すれば、それまでの大きな含み益を持ちながらもさらにより大きなリターンを目指して買い増しを行います。

 

 

僕がそういった投資手法であるからかもしれませんが、テンバガーというのは多くの投資家さんの憧れでもあると思うのですが、他の投資家さんのテンバガー(+900%)になった銘柄のポートフォリオを見るとちょっと不思議な感じがします。

 

それは、テンバガーになるまで持ち続けられるほどその銘柄に対する期待感と握力があるのに、なぜ、そんな魅力的な銘柄を途中で買い増ししていないの?ということです。不思議です。僕なら買い増しして平均買い単価が上がるのでテンバガー(+900%)の状態を見ることは今後一生無いのだろうなと思っています。

 

それでも、僕が今の投資法を始めてからのトータルリターンは500倍程度あるので、このピラミッティング含め自分の投資手法には十分な優位性があるものと現状ではそう考えています。

 

ただ、この投資戦略は、まったく逆の投資手法であるナンピン買い下がり戦略の場合と比べ、リターンは大きいがトレード毎の勝率は低いという特徴があるので、ロスカット等資金管理をきっちり行えるという条件が必要であり、最初に決めた投資ルールを守れないレベルのメンタルの弱い投資家には難しい側面があります。


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コメント

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Re: No title

しんちゃんさん

今の株価が将来の業績を織り込んでいるのかどうかなんていうのは未来のことなので本当のところは誰にもわからないことだと思いますが、そこは自分なりに予想するしかなく、その材料はこれまでの決算だったり説明会資料だったりアナリスト予想だったり四季報だったり、いろいろあるのだと思います。

たとえば、このまま順調に業績が伸びていけば今の株価で放っておかれることはないだろう、というような感じですかね。今でも高配当なのに超高配当になってしまうじゃん、とか今でも低PERなのに超低PERになっちゃうじゃんとかですかね。その時間軸が数か月なのか数年なのかとかは投資家それぞれですかね。

僕の判断基準は業績の伸びやPERや配当利回りなどからみて割安かどうかというところになります。この割安かどうかの判断に関しては、去年のコロナ渦真っ只中だったとき、3月20日の記事「あとは体力勝負」を読んでみてください。この記事にはその反対(割高)に関して書いてありますので、その反対が割安の判断と考えていただけたらいいと思います。

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Re: タイトルなし

しんちゃんさん

新しい記事に僕なりの回答を書いてみましたので読んでみてください。

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magic

Author:magic
兼業投資家の magic と申します。
Yahooブログからこちらへ引っ越してきました。

2002年から始めた戦略的バリュー投資で経済的自由を得て、今は仕事量を減らして休日を増やし、自分流のセミリタイヤ生活に入っています。

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